2016年10月、中学2年生のときにプロ棋士になってから1年が経とうとしている藤井聡太四段。
初戦から連続29連勝という大記録を打ち立てたとともに、これまでに将棋界最高位の九段の棋士にも勝ってきました。
そんなに強い藤井四段なのに、なぜか今も四段のままです。
いつどうしたら五段になれるのでしょうか?
昇格試験があるのでしょうか?
相撲界のように協議会のようなところで決まるのでしょうか?
また、そもそもどうやってプロの世界に入ったのでしょうか?
ということで、プロになる条件や昇格条件を知るために、将棋の世界について調べてみました。
これがわかれば、私のような将棋初心者の方でも
きっと将棋についてもっと詳しく、そしておもしろくなってくると思いますよ。
(1)から(4)まで4回に分けています。前提知識を持っている方は途中から読んでも構いませんが、そうでない方はできれば順番に読んだ方が理解しやすいと思います。
<藤井四段が五段に昇格できない理由(1)プロ棋士の世界を知る>
<藤井四段が五段に昇格できない理由(2)なぜ藤井「四段」なのか>
<藤井四段が五段に昇格できない理由(3)竜王戦と名人戦の昇格条件>
<藤井四段が五段に昇格できない理由(4)公式戦100勝他の条件>
さて、昇格の条件を調べる前に、そもそも「将棋の世界」について調べてみました。
【将棋の世界は3つの世界に分かれている】
まずは、将棋の世界には3つの世界がある、ってことが分かりました。
1.プロ棋士の世界
2.女流棋士の世界
3.アマチュアの世界
確かにテレビや新聞で「プロ棋士」とか「女流棋士」とか聞いたことはありますが、ただ単にそう呼んでいるわけではなく、正式な分類として存在していたんですね。
【「段」と「級」】
そして、それぞれの世界ごとに、段・級が存在しています。
■1.プロ棋士の世界の段位
九段~初段・1級~6級
■2.女流棋士の世界の段位
六段~初段・1級~3級
■3.アマチュアの世界の段位
七段~初段・1級~10級
つまり、例えば同じ「二段」といっても「プロ棋士の二段」「女流棋士の二段」「アマチュアの二段」があるって事だったんです。これも知らなかった。
ちなみに、これはみなさんも知っているとは思いますが、「段」は数字が大きい方が格が上で「級」は数字が小さい方が格が上ですよね。これは他の世界の段位も同じですね。柔道や剣道などのスポーツも、茶道や華道などの文化芸術も。
では、プロとアマチュアの段位の差はどれくらいか、っていうと、アマチュアの三段~五段はプロの6級に相当し、アマチュアの二段~四段は女流プロの2級に相当するそうです。
もうひとつ、これもびっくりしたのですが、男性はプロ棋士、女性は女流棋士、と分かれていると思ったら、女性でもプロ棋士になれるそうです。
現在は女性のプロ棋士はいないようです。もちろん、その逆は無理ですね。
次回は、
どうしたら「プロ棋士」になれるのか?
そして、
なぜ藤井四段は四段で有名になったのか?
についてもう少し詳しく調べた結果をお伝えします。
(参考:日本将棋連盟)
<藤井四段が五段に昇格できない理由(1)プロ棋士の世界を知る>
<藤井四段が五段に昇格できない理由(2)なぜ藤井「四段」なのか>
<藤井四段が五段に昇格できない理由(3)竜王戦と名人戦の昇格条件>
<藤井四段が五段に昇格できない理由(4)公式戦100勝他の条件>