11月24日、藤井四段が王位戦に勝利。あと2勝でリーグ戦進出

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藤井聡太四段は、2017年11月24日に行われた第59期王位戦予選で北浜健介(きたはまけんすけ)八段を破りました。これで、あと2勝すれば王位戦の挑戦者決定リーグ戦に進むことができます。

これまでの戦績と次の対局相手などについてお伝えします。

【王位戦の流れ】

今年は第59期の王位戦です。

王位戦は全棋士と女流棋士2名が参加します。まずは8グループに分けて予選をトーナメントで行い、そこで勝ち上がった棋士とシード棋士4人が紅白2ブロックに分かれて挑戦者決定リーグ戦を戦います。

紅白の優勝者同士で挑戦者決定戦を行い、そこで勝った棋士が王位と七番勝負(4回勝ったら勝ち)を行います。

【藤井聡太四段の今年の王位戦】

藤井聡太四段は、予選トーナメント8グループのうち第7組にいます。第7組は20名で、四段から九段まで混在しています。

藤井四段はこれまで、
■8月15日 小林健二(こばやしけんじ)九段
■10月19日 小林裕士(こばやしゆうじ)七段

を破ってきました。

そして
■11月24日 北浜健介(きたはまけんすけ)八段

を破りました。

あと2回勝てば第7組で勝ち残ることができます。

【今後の対局相手候補】

あと2回といっても相手も勝ち残ってきている棋士たちなのでそう簡単には勝てません。

ではどんな相手と戦うことになるのでしょうか。まずは次の準決勝となる対戦相手ですが、現時点ではまだ決まっていません。

ただし、次の2名のうちどちらかの勝者と対戦することになります。

■大橋貴洸(おおはしたかひろ)四段(25歳)
■豊川孝弘(とよかわたかひろ)七段(50歳)

藤井四段はこれまでに2名とも対戦したことがあります。

大橋四段とは以下の棋戦で対戦しており、どちらも藤井四段が勝っています。
■2017年3月10日 新人王戦本戦2回戦
■2017年3月23日 棋王戦予選3回戦

大橋四段と藤井四段は共に2016年10月に四段となり、同じタイミングでプロ入りした「同期」です。

一方の豊川何段とは1回対戦しており、勝っています。
■2017年1月26日 棋王戦予選2回戦

この豊川2段との対局は藤井四段にとってプロ2戦目でした。加藤一二三九段(ひふみん)とのプロ入り初勝利に続いての勝利でした。

さて、話は早いですが、もしもこの準決勝に藤井四段が勝ったとしたら、いよいよ第7組の決勝です。

どんな競合が登場するのでしょうか。やはりまだ決まってはいませんが、次の2名のうちどちらかが決勝戦に進出します。

■山崎隆之(やまざきたかゆき)八段(36歳)
■谷川浩司(たにがわこうじ)九段(55歳)

これまでに藤井四段との対戦はどちらもありません。

山崎八段は、2015年の第1期叡王戦で優勝しています。また2009年には羽生善治棋士に負けはしましたが、王座戦の五番勝負まで進んでいます。

一方の谷川九段は、過去に7つのタイトルを獲得しており、他にも一般戦でも何度も優勝しています。

もし今回の王位戦予選で決勝まで残れば、どちらかと戦うことになるわけですが、どちらも最強の相手です。どこまで立ち向かうことができるのかが楽しみです。

とはいえ、まずは次の準決勝で勝つことですね。みなさんも藤井聡太四段を応援しましょう。

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