藤井四段が五段に昇格できない理由(2)なぜ藤井「四段」なのか

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棋士の世界には「プロ棋士」「女流棋士」「アマチュア」の世界があり、そのうちの「プロ棋士」の世界の段位は、九段~初段・1級~6級があると前回お伝えしました。

<藤井四段が五段に昇格できない理由(1)プロ棋士の世界を知る>
<藤井四段が五段に昇格できない理由(2)なぜ藤井「四段」なのか>
<藤井四段が五段に昇格できない理由(3)竜王戦と名人戦の昇格条件>
<藤井四段が五段に昇格できない理由(4)公式戦100勝他の条件>

では6級の人が例えば竜王戦や名人戦といったプロ棋戦に出場できるのかといえばそういうわけではありません。

えっ?6級だってプロ棋士って書いてあったじゃん!と思っていましたが、調べてみるとプロ棋戦に出場するためには条件があることがわかりました。

また、藤井四段がなぜ四段になってから有名になったのかもわかりました。その仕組みを今回はお伝えします。

【藤井四段はなぜ四段なのか】

まず、プロ棋士になるためには「奨励会」という棋士養成機関に入らないといけません。
奨励会に入るには試験があり、受験するためには以下の条件があります。

満19歳以下で、四段以上のプロ棋士から奨励会受験の推薦を得た者。

プロの推薦が必要という時点でいきなりハードル高いですね。

つまり、プロ棋士の弟子にならなければプロ棋士にはなれないっていうことでしょう。強いだけじゃだめなんですね。

そういえば、プロ棋士名簿には必ず師匠の名前が記されてるのもそういうことなんでしょうね。

その奨励会ですが、6級から三段まであって、成績によって6級→5級→4級・・・1級→初段→二段→三段と上っていきます。

そして三段になると、年に2回ある三段リーグという対戦に出場でき、そこでの上位2名が四段になれるのだそうです。

四段になれば奨励会は卒業で、ここではじめて正式なプロ棋士となれるんですって。

プロ棋士にならないと、プロ棋戦には出ることができません。だから、プロ棋戦に参加できるのは四段からということなんです。

藤井四段はどうだったかというと、昨年の9月3日に行われた三段リーグで1位となったため、1ヶ月後の10月1日付けで四段に昇格して晴れてプロ棋士となったんです。

その後はご存じの通り新人公式戦29連勝の新記録を達成した、というわけです。

つまり、藤井四段がプロデビューした時に四段だったのは、そもそもプロ棋戦に参加できるのが四段からだからです。

ちなみに、奨励会にはとても厳しい掟があります。それは、満21歳の誕生日までに初段になれなかった場合、あるいは、満26歳の誕生日までに四段になれなかった場合には奨励会を退会しなければならないということです。

例外として三段リーグで勝ち越しすれば、在籍を延長でき、次回の三段リーグに参加することができますが、いずれにしても満29歳のリーグ終了時では退会しなければなりません。

30歳になってからプロ棋士になろうとしてもそもそも無理だってことなんですね。

【藤井四段はどうしたら五段になれるのか】

さて、予備知識の話はこれくらいにして、藤井四段はどうしたら五段に昇格できるのでしょうか?29連勝もしてるのにまだなれないのでしょうか?

昇段条件についても日本将棋連盟のホームページに記載がありました。

まず、先にもお伝えしたとおりで、

三段から四段への昇段条件
・三段リーグで優勝するか準優勝すること
・三段リーグで次点を2回とること

とあります。

では、四段から五段になるためにはどうなんでしょうか?

四段から五段への昇段条件
・竜王ランキング戦連続2回昇級または通算3回優勝
・名人戦順位戦C級1組昇級
・タイトル挑戦
・全棋士参加棋戦優勝
・公式戦100勝

意味わかんな~い!

竜王ランキング戦って竜王戦と何が違うの?
名人戦順位戦って名人戦と何が違うの?
C級って何? 級は1~6級じゃないの?
・・・・・・

日本将棋連盟の昇段条件だけ見てもまったく理解できません。さらに調べてみるしかありませんね。

次回は、四段から五段への昇格条件についてわらに詳しく調べていきます。

 

(参考:日本将棋連盟)

<藤井四段が五段に昇格できない理由(1)プロ棋士の世界を知る>
<藤井四段が五段に昇格できない理由(2)なぜ藤井「四段」なのか>
<藤井四段が五段に昇格できない理由(3)竜王戦と名人戦の昇格条件>
<藤井四段が五段に昇格できない理由(4)公式戦100勝他の条件>

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