藤井聡太四段が11月2日の名人戦順位戦で勝利。6連勝は他2人

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【藤井聡太四段は11月2日(木)の対局で見事6連勝を飾りました!】

6月から開催されている第76期名人戦順位戦。毎月1局ずつ、全部で10局戦うこの順位戦は11月で6局まで終了しました。

6勝目の相手は脇謙二(わき けんじ)八段(57歳)でした。脇八段は1979年の19歳で四段となり、2015年には通算600勝を達成しベテランです。しかし、今年の順位戦ではそれまで5連敗と調子を落としていました。

段位では四段と八段という差がありながらも、勢いに乗る藤井四段との対局、藤井四段が有利だったようです。

【順位戦のC級2組で上位にいるのは誰?】

藤井聡太四段が属するC級2組は、50名のうち上位3名がC級1組に昇格できます。4段棋士はC級1組に昇格すると、同時に5段に昇格することができます。

では、6局が終わった現時点でC級2組の戦況はどうなっているのでしょうか?

6勝0敗なのは、藤井聡太四段以外に2名います。

増田康宏(ますだ やすひろ)四段(20歳)今泉健司(いまいずみ けんじ)四段(44歳)です。

増田四段は2014年に四段になり、2016年と今年の2017年、2年連続で新人王に輝いています。また、今年の棋王戦では、予選を勝ち抜き挑戦者決定トーナメントまで進んでいます。

四段棋士が棋王戦の挑戦者決定トーナメントまで進んだのは、藤井聡太四段、増田四段そして佐々木大地四段の3人だけです。(すでに3人とも挑戦者トーナメントでは敗れてしまいました)。

もう一人の今泉四段は44歳ですが2015年に四段となった遅咲きの棋士です。

そして、5勝1敗の棋士は5名います。
高野智史(たかの さとし)四段(24歳)
伊藤真吾(いとう しんご)五段(35歳)
牧野光則(まきの みつのり)五段(29歳)
大平武洋(おおひら たけひろ)六段(40歳)
佐々木大地(ささき だいち)四段(22歳)です。

【順位戦の残り4局の対局相手は?、藤井四段は上位3名に残れるのか?】

では、残り4局の上位3人の対局相手はどうなっているのでしょうか?

12月から3月の10局まですでに対局相手は決まっています。

■藤井四段の対局相手と各棋士の順位戦戦績
・12月・・・高野智史(たかの さとし)四段(24歳)/5勝1敗
・1月・・・矢倉則広(やぐら のりひろ)七段(43歳)/2勝4敗
・2月・・・梶浦宏孝(かじうら ひろたか)四段(22歳)/3勝3敗
・3月・・・三枚堂達也(さんまいどう たつや)五段(24歳)/4勝2敗

■増田康宏四段の対局相手と各棋士の順位戦戦績
・12月・・・高見泰地(たかみ たいち)五段(24歳)/4勝2敗
・1月・・・佐々木大地(ささき だいち)四段(22歳)/5勝1敗
・2月・・・佐藤和俊(さとう かずとし)六段(39歳)/4勝2敗
・3月・・・神谷広志(かみや ひろし)八段(56歳)/3勝3敗

■今泉健司四段の対局相手と各棋士の順位戦戦績
・12月・・・佐藤紳哉(さとう しんや)七段(40歳)/0勝6敗
・1月・・・牧野光則(まきの みつのり)五段(29歳)/5勝1敗
・2月・・・中田功(なかた いさお)七段(50歳)/2勝4敗
・3月・・・瀬川晶司(せがわ しょうじ)五段(47歳)/3勝3敗

3人の対局相手の顔ぶれをとこれまでの順位戦の戦績を比べてみましょう。

5勝1敗の棋士とはそれぞれ1回ずつ戦いますね。5勝1敗の棋士は今後の戦いによっては上位3人に入る可能性が十分にあるので勝ちを取りに来ます。

4勝2敗の棋士と対戦するのは、藤井四段と増田四段が1回に対して、今泉四段はありません。4勝の場合もまだまだ上位3人に残る可能性がなくなったわけではないのでまだまだ諦めていませんよね。

順位戦の戦績だけをみれば今泉四段が有利ですね。

では、藤井四段は今回の対戦相手と過去に対戦したことがあるのでしょうか?

・高野智史四段/初対戦
・矢倉則広七段/初対戦
・梶浦宏孝四段/2017年6月に叡王戦の予選で勝っています。
・三枚堂達也五段/2017年7月に上州YAMADA杯で敗れています。

前回勝ったから、あるいは前回負けたからといって今回の勝敗が有利か不利かということにはなりませんが、当時まだ四段だった三枚堂五段には、藤井四段としてはプロ入り後2敗目を喫した相手です。

最終戦で三枚堂五段と対戦するという意味では、それまでの9戦でなんとか勝ち数を伸ばしておきたいところですね。

次回7戦目は12月の7日か14日のいずれかで決まっています。

7戦目の結果によってさらに上位3名に残る可能性が見えてきます。

みなさんで藤井四段を応援しましょう!

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